報道によると浙江省で6日夜、3歳の子供を誘拐した犯行グループ5人が逮捕され子供は無事救出された。犯行グループはインターネットで誘拐した子供の販売を呼び掛けていた。
4月下旬、杭州市余杭区警察に市民から通報があった。＜譲你圓夢＞というQQサイトで“男孩3.8万元一个（男の子一人3.8万元=約46万円）で売ります”と呼びかけがあるという。通報した人は詐欺ではないかと疑ったが、警察は本当に誘拐した子供を売るつもりかもしれないと慎重に＜譲你圓夢＞の動きを監視した。
5月6日午前、通報した男性は秘密裏に警察の捜査にも協力し、子供を売るという男性から直接電話をもらい詳細を聞いた。警察の指示で男性は相手に対して、金を払う前に子供の身体を見たいと条件を出した。相手が承諾したため、警察は詐欺ではなく本当に誘拐された子供がいることが間違いないとし、婦人警官が協力男性の妻役に、他に2人の警官を男性の弟役とタクシーの運転手役にしておとり捜査を開始した。
6日午後、4人が乗ったタクシーは余杭区臨平高速公路出口に到着、警察は受け渡しとして指定された近くの余杭区第五医院の中に15人、外に15人の警察官を待機させ妻役の婦人警官が子供を抱きかかえたのを合図に犯人を一網打尽にする作戦を立てた。
午後8時5分ころ、1台のグレーのライトバンが4人のタクシーのそばに停まった。ライトバンの車内には黄色のＴシャツを着た裸足の男の子がいた。男性は約束通り先に子供の身体を検査したいと言いい、ライトバンとタクシーは第五医院の駐車場に入って行った。車が停まり、妻役の婦人警官が子供をしっかりと抱きかかえたのを合図に待機していた警官らが一斉に犯人を取り押さえた。
逮捕されたのは27歳の重慶出身の劉××ら5人で、子供はこの日の午後、温州市の公園で他の女の子と遊んでいたところを、周囲に大人がいない隙を見て男の子だけさらって来たという。
事件の流れを見ると、子供を買うという注文を受けてから売買当日に”商品”を調達していたようだ。街中では小さな子供だけで遊んでいる姿をよく見かけるが、人身売買犯にとっては”商品”が仕入れやすいということだろう。（aoyun）

2011年05月09日 エクスプロア上海
http://www2.explore.ne.jp/news/articles/16623.html?r=sh