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【ニュース】5/29 TED オディーション

 



2012年5月29日、ポラリスの藤原は、世界の様々なアイディアについて講演会を開催しているTEDの「TED Global Talent Search」の東京オーディションで講演しました。TEDは、来年のカンファレンスに登壇するスピーカーを選出するため、今年から国際オーディションを開催しています。

日本で人身売買をなくすために8年前にポラリスプロジェクトジャパンを立ち上げた代表藤原ですが、今回縁がありオーディションに参加させていただくことになりました。

実は、前日まで、話す内容が決まらず、何度もTED関係者やポラリスのスタッフとのやり取りを繰り返しながら準備しました。ポラリスとしてのメッセージというよりかは、売春等で搾取される人身取引被害者と直接かかわってきた藤原の社会への問いかけのスピーチになったと思います。

話には、ポラリスがかかわった日本人児童の話をさせていただきました。耳を覆いたくなるような事実をあえて話しましたが、それでも日本の私たちは知るべき問題です。

藤原は、「TEDの主催側のスタッフの皆さんが日本の人身売買問題をどう伝えるかどうかを共に考えてくれて、大変貴重な体験になりました。」と言っています。

後日、当日のスピーカーのビデオがすべてウェブサイトに載るそうです。またあらためて、皆様にご報告させていただきます。

Last Updated on Friday, 01 June 2012 17:59
 
【2012年度 ポラリス ひとインタビュー②】

 

ポラリスひとインタビュー② 2012年4月

 

“どう相手に伝えるのか、それが今後の課題”

 

山田将史さん

大学4年の11月からポラリスでフェローシップを開始し、

4月からプログラムオフィサーとして働く。9月から企業に就職予定。

 

 

なぜ人身売買問題のNPOでのボランティアを?

大学三年生の時にアメリカのシアトルへ一年間留学したときに出会った先生のおかげで人身取引の問題について知りました。毎年60~80万人もの人が貧しい村 や地域で攫われ、アメリカに送り込まれます。利益を得るために人を騙し、売春させる行為をするという、こんな酷い現実があるのかと驚き、なんとかしないといけないと思うようになりました。留学終了後、日本で人身取引の被害者の保護や防止の啓発を行っている唯一のNPO団体 ポラリスプロジェクトジャパンを見つけ、ボランティアを始めました。


活動での将史さんの役割は?

主に事務と資金調達に関わる業務担当でやっています。事務ではメールの管理や電話の対応から、日本で起きた人身取引の事件をSNSで発信する広報の仕事まで 幅広い仕事をしています。大きな仕事から小さな仕事までしっかりと任せてもらえ、毎日が学びの場になっています! 資金調達では、主に企業や財団が公開している助成金情報を調べ、申請書を準備しています。人身取引の問題や、ポラリスについてどうやって上手にプロモート していくのかと悪戦苦闘しながらもスタッフの助言も頂きながら頑張ってやっています。


ボランティアをしていて、何にやりがいを感じましたか?

毎日の仕事でのやりがいは、いま自分がやってることは人身取引の被害者のため、日本が人身取引を無くす法体制を作るためなんだと思ってできるところです。

自分の仕事はどのように社会に影響するのだろうなどと考えることはあまりないと思うのですが、誰かのためにやることはすごいパワーを引き出し てくれると思います。その一つにNPOでボランティアをしてみるという選択肢もあるのではないでしょうか?毎日、情熱を持って働けている場でやれることに感謝しています。

 

ボランティアが将史さんにどんな影響を与えたと感じますか?

どのように相手に伝えれば納得してもらえ、次のステップへ繋げてもらえるのかについて考えるようになりました。まず、ポラリスに入った時、人身取引の問題を どう人に伝えていけばいいのかと悩みました。毎日活動していると、全国で様々な子どもや女性の人身取引、外国人男性の労働強制等の事件が起きていることを 知ります。一般的には、人身取引の問題を知らない方々が多く、それが全国各地で起ってるなんて想像もつかないことだと思います。まさしく僕がそうだったの で、その人の伝え方次第で興味を持ってもらうかが決まるのだと思います。どのようにこの問題を伝えて、次のアクションへと繋げてもらえるのか、それを目標 にしてこれからも一歩づつ頑張っていきたいと思います。


【2012年 4月27日掲載 ポラリスプロジェクトジャパン】


 
【ニュース】 ポラリス ハーバードロースクールの皆さんに講演やフィールドワークを実施

 

2012年2月28日、ハーバード大学ロースクールの、Harvard Asia Law Societyに属する25人の皆さんに対して、日本の人身取引について講演しました。また、その後、ポラリススタッフ4人と共に、近くの新宿の繁華街を歩き、繁華街の中で起こる人身取引についてもお話させていただきました。

トップスクールで法律の専門家になるために学ぶ皆さんは若い方ばかり、また留学生もとても多いのにびっくりしました。短い講演の中ですが、日本の女性の地位の問題、子どもへの暴力の問題を話すと皆さんも深くうなづき、質問も感想も多く出ました。

また、性的搾取の人身取引の事例を話すと、「日本という国について、アダルト情報やインターネットの情報だけをみていると、若い女性の性が様々なかたちで商品化されているのは感じる。実際に、日本に行くことは性的に解放になれることだと勘違いしているような知人もいた。」「将来日本で弁護士活動をしたいので、その際は必ずポラリスにかかわりたい」と流暢に日本語で話してくれる方もいました。

ロースクールの皆さんは、日本の視察旅行前に、ハーバード大学内で2回チャリティイベントをやってくださり、ポラリスプロジェクトジャパンの被害者支援のために資金を集めてくださいました。ぜひ将来、日本やアジアをリードする弁護士になり、人権擁護活動でも活躍してくれたらと思います。

 


Last Updated on Wednesday, 04 April 2012 17:45
 
2012. 3.24 後期第4回 ポラリス連続セミナー 「Made in Japan の真実:時給300円の労働」

 

3月24日のセミナーでは、外国人研修権利ネットワークの鳥井さんが講師で外国人研修の実態とこれから取り組むべき目標を話していただきました。内容は、実習生に労働を搾取する加害者のネットワークや、実習生が直面する劣悪な生活など、日本の裏側で引き起こった外国人研修生問題を膨大な数のデーターを下に様々な問題点を指摘していました。

鳥井さんは最後に「日本で働く外国人研修生を社会で共に働く仲間として考えること。労働はしばしば仕事をしてその対価を得ることばかりに気をとられていきますが、人権を守ることが必要だ」と話していました。研修生の搾取労働に頼るような社会を失くすためにも、わたしたちは国籍に関わらず社会で働く人たちを同じ仲間として助け合いながら生きていくことが大切だと考えます。

セミナーで来場いただいた方々のアンケートの中には、「労組の視点から見た人身取引問題、特に今回は時給300円という見えない賃金や強制労働など日本国内で起きていることにびっくりしました。」、「このような問題があることを知れて良かったです。強者、弱者、人々の利害関係がからむので、解決するのは難しいものとは思いますが、できるかぎり協力していきたいと思います。」など、心強いメッセージがたくさんありました。ありがとうございました。次回のセミナーも乞うご期待!

Last Updated on Wednesday, 04 April 2012 11:24
 
【ニュース】ポラリスは7年目を迎えました

ポラリスプロジェクトジャパンは先日3月8日、「国際女性の日」でもあるこの日に

7周年を迎えた記念にささやかなパーティを開催させていただきました。

(写真提供:的野弘路氏)

7年の間に参加されたフェロー(インターン)は45人に上ります。様々なスキルを提供していただいたボランティアは150人以上・・そして、企業、法人の皆様の技術や資金支援があったからこそ人身取引被害者のホットライン、その後の支援を続けられました。

当日はパントマイムの第一人者のカンジヤママイムさんが、まさしく「神業」のマイムを披露してくれました。実際に人身取引にあうってどういうことだろう?と考えさせられるような、壁に囲まれてしまう気持ち、孤立してしまう状況を表現していただいたマイムでした!

また、実際に企業として人身取引撲滅のために活動してきたザボディショップさんのキャンペーンブースや、

MTVジャパンの啓発キャンペーンEXITのビデオも流させていただきました。また、会場内には、

ポラリス図書館と称して、人身取引に関わる文献をおかせてもらったり、ポラリスや人身取引撲滅のカギとなる数字のクイズを壁にたくさん掲示しました。

企業や個人としてポラリスのために貢献してくださった方、最近ご縁を頂いた方たちも参加していただき、本当に暖かい、最高の時間になりました。

これからも、いっそう頑張りますので皆様の引き続きのご参加をどうぞよろしくお願いいたします。

 

ポラリスプロジェクトジャパン 一同

Last Updated on Friday, 09 March 2012 18:46
 
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