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【5月9日】第4回ポラリス連続セミナー「子どもの性の商品化を止められるか」を実施しました
 5月9日、JICA地球広場にて連続セミナー「子どもの性の商品化を止められるか」を実施しました。第4回は東京工業大学特認教授の森田明彦氏をお招きし、カンボジアにおける子どもたちの商業的性的搾取と人身売買について学びました。 まず、性被害にあった女性たちに対するアートセラピー・ワークショップの報告がありました。幼いころから性産業に関わったり、周囲から虐待を受けてきた女性たちが描いた絵が紹介されました。始めのうちは画用紙いっぱいに黒色の線が描かれていました。こうした女性たちもシェルターで保護されたり、1~2年と支援を受けてるうちにカラフルな線を描きだし、未来への夢を語ってくれるようになったそうです。

 またカンボジアでの性的搾取の事例として、日本人による被害も紹介されました。日本からはさまざまな機関を通してカンボジアを含むアジア各国に医療用ワクチンや教科書を支援しています。一方で日本人が途上国の子どもたちを性的に搾取している現状に改めて世界の貧困とその犠牲になっている女性や子どもたちの存在に目を向ける必要性を感じました。

 2000年に1億7,500万人と(世界の人口の約3%)と報告された国境を越えて移動している人々の数は現在では1億9,000万人ともいわれます。セミナーでは国境を越えて被害の広がる性的搾取や人身売買について、子どもの権利を巡る世界的な動きについてもお話がありました。子どもの参加と保護を中心として、子どもの権利条約を始めとする条約や国際会議採択文書、国連特別報告書などで子どもたちの基本的な権利が守られるだけでなく、自由に意見を言うことのできる参加する権利や保護される権利を確実にしていく必要があります。そのほか、性的搾取などの被害者の心の傷のケアや「ソフト化」する人身売買(ある程度自由がや賃金が与えられてはいるものの、搾取構造のある売春など)が今後の課題をして挙げられました。

参加者の声

・ NGO、政府、企業など多角的な視点で人身売買について学ぶことができて有意義な時間を過ごすことができました。絵を通じて、言葉では表せないような傷の深さ、問題の深刻さも改めて感じ取ることができたように思います。(20代女性、学生)

 ・ 子供や女性を改めて保護していかなければならないなと考えさせられた。日本の政府が人身売買の対策をしっかりしていないことにがっかりしました。(20代男性、学生)

・ アートセラピーを通したお話の中で、“心の傷”を身近に感じ、知識だけではなく、問題を考えることができました。日本人による途上国での搾取防止のために、先進国で法的規制をする必要性と行動することについて最後にコメントされていましたが、私もできることから何かしたいと思いました。(30代女性)  

  《講師プロフィール》
東京工業大学特任教授 森田明彦氏

東北大学文学部(西洋史専攻)卒。博士(学術)早稲田大学。専門は政治思想、社会学(子どもの権利、人権思想、表現アートによる参加型学習法とリサーチ)。外務省、国連開発計画、財団法人日本ユニセフ協会(広報室長)等を経て現職。

2001 年12月に横浜で開催された第2回子どもの商業的性的搾取に反対する世界会議子ども&若者プログラム責任者。洞爺湖サミットに向けて結成されたG8サミットNGOフォーラム環境ユニット・サブリーダー(2008年9月よりユニットリーダー)。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン/シニア・アドバイザー。

 今回のワークショップに続き、6月27日にはドキュメンタリー映画「セックス・トラフィッキング」上映会を行います。人身売買についてさらに理解を深めていただくために、皆さんお誘い合わせのうえ、是非ご参加ください。


 
Last Updated on Friday, 22 January 2010 18:22
 
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