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「子どもセンター てんぽのシェルターの利用者たち」
2009年12月12日(土)、港区男女平等参画センターリーブラで、連続セミナー「子どもの性の商品化をとめられるか」第8回を行いました。
セミナーでは、民間児童施設「子どもセンターてんぽ」のスタッフである西岡千恵子氏にシェルターに滞在する子どもたちが、どのような環境に身を置いており、性に対してどのような意識を持っているのか、日々のご経験に基づくお話をしていただきました。
虐待などの理由により、安全で安心できる住まいのない子どもたちがいます。そのような子どもたちは児童養護施設の保護対象となりますが、年齢などの理由により、公的施設で保護を受けられない場合があります。「子どもセンターてんぽ」が運営するシェルターは、そのような子どもたちを一時的に保護する神奈川県で唯一の民間施設です。
シェルターでは、少女や女性たちが受けた性的被害に対する配慮から、男性の滞在申し込みを断っています。また、滞在する女性たちの多くが精神科を中心に医療機関の受診を必要としています。精神的なトラブルを抱えている子どもたちが多く、リストカットなどの自傷行為を日常的に繰り返してしまうこともあります。西岡氏によると、シェルターに滞在する子どもたちは、家族がそろった食事や歯磨きなど基本的な生活習慣が身についていないことが多いため、普通の日常生活を行うことを心がけています。また、活動を続ける上で気がついたことのひとつに、日本の性教育の乏しさが言及されました。例えば、シェルターに滞在する少女の多くが、知りあって間もない男性含めコンドームを付けずにセックスしたり、コンドームを付けてもらうように相手の男性に言うことができない、アフターピルを飲めばよいと思っていたりすることが多いため、 「自分の体を自分で守るという意識をもっと強く持ってもらいたい」(西岡氏)と感じるということです。
最後に、シェルター滞在者は総じて、親などの近しい人とのコミュニケーションの機会が幼少の頃から欠如していたため、感情のコントロールや他者とのコミュニケーションが上手にできないという印象があること、中退など一度ドロップアウトすると、やり直すことが大変な社会になっていると実感しているため、やり直しの機会が増えることを願っているとの報告がありました。 <参加者の声> * 実際にあった出来事もまじえてのお話だったので、とても衝撃を受けました。
* 「性の商品化」と聞くと外国など遠い話のように感じていたが、本当に身近な問題だと感じました。貧富や学歴の差というものの強烈な影響を感じました。
* 日本国内での性の搾取の現実や状況を聞いて、とても心が痛かったです。子どもたちのこともそうですが、子どもを性の対象にする大人や、不完全な教育のサポート、子どもを守りきれない日本の法律に対して、とてもショックであったのと同時に、これからの日本社会の課題であると感じました。
下記セミナーは終了しました。 連続セミナー「子どもの性の商品化を止められるか」第8回
「私たちの社会で、子どもたちは一人一人が尊厳ある存在として認められ、その存在自体がとても大切なものとして尊重されているでしょうか? 私たちのシェルターに辿り着いた子どもたちは、それまで大切にされなかった経験をたくさんしていました。児童虐待、いじめ、貧困、家庭崩壊、疎外と孤立・・・。そして、これらは、多かれ少なかれ、日本にいる子どもたちの置かれている現状なのではないかと思います。(「子どもセンター てんぽ」ホームページより) 2007年4月、神奈川県横浜市に子どものためのシェルター(緊急一時保護施設)「子どもセンター てんぽ」が開設しました。シェルターに滞在するのは家族からの虐待やデートDV(結婚していないカップル間のドメスティック・バイオレンス)、児童買春の被害者である15~20歳までの少年少女たちです。
ここ数年、全国的に児童虐待件数が増えていると報告されています。また、18歳未満の少年少女たちに対するみだらな行為や、買春するなどした児童買春・児童ポルノ禁止法違反の検挙者数が、いくつかの県で過去最悪といったニュースが増えています。今回のセミナーでは特定非営利活動法人『子どもセンター てんぽ』の西岡千恵子氏をお招きし、シェルター利用者から見える、日本の子どもや若者の性にまつわる意識や環境について、お話していただきます。多くの子どもたちが家庭で虐待を受け、逃げだしたくても行き先がなく、不安定な暮らしを余儀なくされてます。子どもたちが置かれている状況を通して、子どもたちが安心して生活ができる社会について、一緒に考えてみませんか。
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